Henge Vol.1

古代の知恵を纏う

Henge Vol.1

世界各地に残る、ヘンジと呼ばれる環状の遺構。人々はなぜ、重い石を立ち上げ、あるいは宙に吊るしたのか。そこには、構造を超えて、重力と向き合い、空間との関係を捉え直そうとする知恵がありました。HENGE は、そうした所作に含まれる思考を、身体のスケールへと引き寄せることから始まっています。力に抗うのではなく、その重心を理解したうえで「吊るす」という構造を組むこと。HENGE の「吊るす」という仕組みは、その考え方をジュエリーとして身につけるためのかたちにしています。

ウェアラブル・モニュメント

HENGEペンダントは、ガラスを貫くシルバーパイプにシルバーのリングを通し、完全に固定しない構造が特徴です。わずかに可動する構造によって、ガラスのモチーフは身体の動きに応じて静かに揺らぎ、光や重さの感じ方が少しずつ変わります。吊られることでガラスは物体としてそこに留まるだけではなく、所作や時間に寄り添いながら、佇まいをゆっくり変えていきます。固定された彫刻として留まるのではなく、身につけることで成立する小さなモニュメント。HENGE は、古代の知恵の気配を静かにまといながら、今という時間に寄り添う、身につける構造体です。