アートとデザイン、ふたつの交わり
Gleichenia(グレイキニア)は、古い歴史をもつ植物のひとつ。羊歯(シダ)のウラジロを意味します。
私たちは、対になった葉のかたちを、アートとデザイン、ふたつの視点が重なるイメージとして捉えています。
葉からはじけた胞子が、新たに舞い降りた地で、それぞれの生命をゆっくりと大切に育むように。出自や年齢・性別にとらわれずに、自分らしくあることを大切にする生き方に寄り添うような表現を目指して、Gleicheniaと名付けました。
素材からつくること
かたちは、素材そのものの構造と、そこに起こる変化のプロセスから生まれます。
ガラスモチーフの制作には、古代メソポタミアに起源をもつといわれるパート・ド・ヴェールという技法を用いています。細かなガラス粒に顔料を混ぜて鋳型に詰め、1000度近い炉でゆっくりと溶かしたあと、カットと幾度にわたる研磨を重ねて仕上げています。この技法では鋳型を一度しか使えないため、作るたびにさまざまな模様やテクスチャが生まれ、同じものはふたつとありません。
ジュエリー制作に用いるシルバーのパーツも、型で流し込むのではなく、ひとつひとつ手で切り出し、やすりをかけて整えます。かすかに波打つディテールや、縁に沿って刻まれた細かな粒。人が金属を手で扱いはじめた、遠い時間に思いを馳せながら。道具と手との対話を、私たちは大切にしています。
身に纏い、空間にしつらえる
身につけること、空間に光のうつろいをしつらえること。そのひとつひとつが、ゆっくりと自分の時間になっていくように。
Gleicheniaは、素材や技法のアプローチを重ねることで出会う偶然や発見を、できる限りそのまま生かすものづくりを大切にしています。
私たちについて
2020年、東京にて活動を開始。イギリスで彫刻を学んだ池ヶ谷香奈子と、空間デザインを学んだ池ヶ谷侑、ふたりの視点が交わり、Gleicheniaは生まれました。構想からデザイン、制作にいたるすべてのプロセスを、ふたりの手で行っています。