CAIRN Vol.2

思考のプロセス

CAIRN の造形は、大きさや角度、重さの異なる断片を、ひとつずつ置き、重ねていく。そこにあるのは、配置とバランスを確かめるための、連続した試行です。わずかな差異や、均衡のずれが積み重なることで、かたちは静かに変化していきます。完全な対称や安定を目指すのではなく、揺らぎを含んだ状態を保ちながら、全体の関係を探っていく。このプロセスを、私たちは Balancing Fragments と呼んでいます。断片同士の関係が更新されるたびに、構成の重心やバランスが少しずつ変わっていきます。

展開としての造形

CAIRN の造形は、折りたたまれたかたちをひらいていく「展開図」のようなプロセスを辿ります。手を動かすごとに、線は面へと移り、二次元と三次元のあいだを行き来しながら構造が立ち上がっていきます。それは設計図通りの構築ではなく、 素材の反応や重なりを確かめながら、構造を探っていくアプローチです。こうして組み立てられた CAIRN は、複数の関係が重なり合う、その瞬間のバランスをかたちにしたものです。